去る3/20(土)、GamePM(ゲームプロジェクトマネジメント)勉強会に参加してきましたー!
祝1周年!えーと、私は第5回から参加しているから(忘年会も入れて)4回目ですね。
当日の内容に関してはminamoさんのレポートに詳しいので割愛。
以下ちくちくと感想など。
▼40分発表
「3DCG映像製作の現場の声とマネージメントの声」
by 森田佑貴さん
「日々の作業確認ができていれば、マネジメントの大半はできていると言える」という言葉に納得。ものすごく初歩的なことだけど、出来ていない現場は多いのではないだろうか。ボトルネックになっている部分の洗い出しや、問題点を早めに見つけて大事になる前に処理できればそれだけで立派なマネジメント。
3DCGにおいて「セットアップ」の重要性のお話。要はモデリング後のボーンの仕込みやウェイトの調整のことだけど、会社(や場合によってはチーム)によって定義が異なるし、専門性も高いので下手に外部に任せると大変な事になるよ。ということだと理解したのだけど、確かにセットアップの重要性はわかりにくい。現場に入りたての頃とかほんとに良く分からなかったなあ。場所によって作業分担や呼び方までバラバラなこともあるし。
あと印象深かったのはモデリング工数のお話。長髪やヒラヒラした服は大変だから可能な限り避けよう、ってお話はよく出るところだけど、キャラクターデザインの段階で、その辺のジレンマを解消したデザインにするってのは、覚えておきたいポイント。
確かに某超有名RPGのヒロインは、袖がヒラヒラした着物っぽい服なのに、袖を胴部分と分けてしまうという思い切ったデザインでありましたね。あれは機能美であったと。
まとめの「プロジェクトマネージメントとは、止めない、目を背けない、逃げないことに尽きる」という言葉は心に沁みました…。
「Scrum 始めました」
by 田中 宏幸さん
第6回でminamoさんが発表したScrumをいち早く導入し、しかも自社向けにカスタムした結果を報告するという、実に参考になる導入事例でありました。ダメだった部分、というのはなかなか外に出て来にくいものなので、そのあたりの赤裸々な部分まできっちり押さえていた部分は大変ありがたい。
一番大変だったのがScrumを導入するための「説得」だった、というお話には涙を禁じ得ません…。現状の開発環境に不満はいだいているものの、いざ新しい体制を導入しようとすると反発が出たりすることはよくあるもので、このハードルを越えただけでも素晴らしい。こういった事例が増えるほど、より頑なな組織への導入の障壁も下がろうというものなので、どんどん広まっていって欲しいものですね。
「毎朝のスクラムミーティングだけでも効果が高いのでオススメ!」というのは心強い報告。朝礼というのは得てして形骸化しやすいのですが、「立って」「15分で」というルールを徹底することがポイントなのでしょう。redmine等のチケット駆動型開発とも相性が良かったものと思われます。
スプリントレビュー(成果物の確認会)で、狭い部屋に大勢を詰め込んだら酸欠になった、という下りは生々しくて大変面白かったですw。しかしそこで「失敗だったね…」と諦めるのではなく、きちんとカスタマイズして改善に結びつけているところはお見事。
今回の田中さんの事例は、ある程度勝手知ったるメンバーであった、ということなので、あまり馴染みのないチームではどうなるのか…といった事例が知りたくなりました。
ライトニングトークス
ライトニングトークスとは、5分で強制打ち切りとなる発表。
「認定スクラムマスターについて」
by 今給黎隆さん
何につけても資格というものはあるもので。上記のスクラムにも「認定スクラムマスター」というものがあるそうです。今給黎さんも取られたとのこと。しかし2日で20万(旅費・宿泊費等を除く)は厳しいな~…。
現場レベルでしっかり継承されていくと良いと思います!w
「5分でわかるARG」
by 松尾直貴
不肖私の発表でした。いやー、前回40分の発表やったから5分くらい大丈夫だろ!とか思ったら、コッチの方が辛かった気がする罠w。やっぱ20数ページの内容を5分でやるのは無理だった orz。というか体感時間3分くらいで、どこで息継ぎしたらいいのかわからないくらいのハイペースになってしましました。ちゃんとリハーサルやっとけよ俺…。という学びを得ました(`・ω・´)キリッ。前向きな俺カコイイ! …orz。
…ふぅ。当日使用した資料貼っときますね。(多少表示が崩れています)
で、一番言いたかった「俺もイベント企画してるからヨロシクね!」という部分がタイムアップになってしまい残念賞~であったとさ。せっかくだから俺はコッチのブログで宣伝するぜ!
「参加したい!」という方はこちらのブログをチェックしていてください~。
「自分もイベント作りやってみてぇ!」って方は大歓迎です。横っちょのメールフォームでもTiwtterのリプライやダイレクトメッセージでもかまいませんのでご連絡ください!
「Vimエディタを使おう」
by thincaさん
エディタはソフト開発者にとっては商売道具の一つなわけで、愛用のエディタたるや、長年使いなじんだ万年筆にも匹敵するこだわりが生まれるわけです。ということで、thincaさんの愛あふれるVimエディタのご紹介。プログラマさんにとっては使いごなし甲斐のありそうなエディタだなと感じました。
私も今のところ秀丸エディタを愛用しておりますが、まだそんなに「秀丸LOVE!」て感じではないので、機会があったらVimエディタも試してみようと思います。
ワークショップ「ふりかえり2009年度 ~帰ってきたタイムライン~」
ワークショップでは、模造紙に2009年度を4半期に分けてラインを引き、ポジティブなことは赤い付箋に、ネガティブなことは青い付箋に書いて貼りつけていくという「タイムライン」という方法で振り返りました。その後1年のアップダウンを線グラフにして描き、漢字一文字で表わしてみました。さらに2010年度の意気込みをまた漢字一文字で表現。個々人の個性の出た、直感的な図が出来上がりました。
懇親会
やはり勉強会に参加するような方は危機意識が強いですね。プロジェクトの体制やマネジメントには皆さん苦慮されている模様。今回の勉強会で蒔かれた種が、それぞれのチームで良い結果を生みますように。
しかし毎度思うのはグラフィッカーさんが少ない印象。人数比としては多い職種だし、決してマネジメントと無縁だとは思えないので、今後参加者が増えると良いなと思います。